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第3新創業市からのお知らせ

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レポート:『ローカル起業を成功させる心構え』(’19 みんなのビジネススクール最終回)


 
11月30日『みんなのビジネススクール』を開催しました。この日の講師はgreenz.jp ビジネスアドバイザーの小野裕之さんと株式会社旧三福不動産 共同代表の山居是文さんのおふたり。最終回となる今回は、今まで行ってきたようなポイントを絞った内容ではなく、「ローカル起業を成功させる心構え」をテーマにビジネスのことやご自身の経験談など幅広いお話が聴けた回でした。(レポート:第3新創業市 学生インターン 杉山華菜子)
 
 
 前半は小野さんご自身の起業をする際のエピソードやビジネスに向き合うマインド、ローカル起業の事例などをお話しいただきました。
 
《 小野裕之さん:greenz.jp ビジネスアドバイザー 》
 1984年岡山県生まれ。中央大学総合政策学部卒。ソーシャルデザインをテーマにしたウェブマガジン「greenz.jp」を運営するNPO法人グリーンズの経営を6年務めた後、同法人のソーシャルデザインやまちづくりに関わる事業開発・再生のプロデュース機能をO&G合同会社として分社化、代表に就任。greenz.jpビジネスアドバイザー。 ジュエリーブランドSIRI SIRI共同代表。おむすびスタンド ANDON共同代表。まちづくり会社 散歩社 共同代表。
 

 
 特にビジネスをする上でのアドバイスをたくさん教えていただきました。その中でとても印象に残った2つを紹介します。
 
⚫︎強みと弱み
 ビジネスやプライベートにおいて、人間は誰にも強みと弱みがありますよね。そして弱みを改善しようとする傾向にあると思います。しかし小野さんはビジネスにおいては、弱みを克服するのではなく、強みに集中できる環境を整えるべきだと仰っていました。その環境はひとりではなく、誰かと一緒にビジネスをすることで整えられるのだそう。またこれを実行するためには、まず自分の強みが何であるのかを理解すること。次に自分の弱みである部分を強みとして持っている共同経営者を探したり、社外に頼るという方法も視野にいれることが大切であるそうです。例えば、お金を稼ぐということが自分の弱みであれば、そこが強みのひとを見つけて一緒に起業するなんてことも。みんなのビジネススクールのこれまでの講座でも、不得意なことは誰かに頼るのも一つの手段だと教えていただきましたね。
 
⚫︎ビジョンとお金
 起業をするひとは、夢を追いかけるビジョン派かお金を稼ぎたい派のどちらかに分かれるそうなのです。みなさんは自分はどっち派だと思っていますか?今回の受講者の方たちは、半数以上がビジョン派でした。ですがお金があってこそ、自分のビジョンが達成されるものですよね。そんなビジョン派のひとたちに小野さんからアドバイスがありました。それは自分が始めようとしているビジネスの分野や、興味のあることにお金を使ってみるということ。実際に体験することでユーザーの気持ちがよりリアルにわかるそうなのです。お金を使うことがすべてではないけれど、お金の消費量=知識量というのは納得させられました。
 
 
 後半は山居さんが特に小田原でビジネスを始めるなら、知っておくべき収支計画や家賃相場などについて教えてくださいました。
 
《 山居是文さん:株式会社旧三福不動産 共同代表 》
 1978年、小田原生まれ。元小田原市職員。 大学卒業後、都内の会社に勤務した後、小田原市に入庁。市役所を3年で退職後、再び都内でWeb等の企画・ディレクションの会社を創業。2012年から拠点を小田原に戻し、商店街の空き店舗をリノベーションしたコワーキングスペース「旧三福」を運営。2015年3月、空き家、空き店舗など、新たに何か始めたい人がチャレンジしやすい物件を提供すべく株式会社旧三福不動産を設立。物件仲介、リノベーション、プロデュース、ブランディングなどをしつつ、小田原でごきげんな起業・移住を増やすのが仕事。
 

 
 山居さんには小野さんのお話とは対照的に、小田原の街についてポイントを絞ったお話を聞かせていただきました。
 
 特に印象的だったのは小田原でも東京でも、起業するのに大切なことは、”わざわざ”そのお店に行きたいと思われる魅力が必要!だということ。”わざわざ”行きたい!という魅力があれば駅から多少離れていてもお客さんはついてくると仰っていました。また小田原でも、駅に近いドンキホーテ付近、小田原城、少し離れた住宅街ではそれぞれ行き交うひとの交通量も年齢層もバラバラ。そのエリアに自分が売るサービスが合っているか、ということがポイントであるそうです。その地域を観察して考えることで、わかってくるのかもしれないですね。
 
 そのエリアに自分が売るサービスが合っているか見極めが大切、というアドバイスにとても納得しました。なぜかというと、私の地元は学生のまちと言われるほどたくさんの学校があり、少し離れた地域からでも学生が集まってきます。しかし、駅前に学生向けのお店は少なく、新しくできるお店は価格帯が高めの飲食店ばかり。学生が利用しないお店であれば、交通量が多い駅前でも利益は上がらず撤退してしまいますよね。昔からあるお店はコンビニと学習塾とクレープ屋さんくらいで、いかにも学生が利用するところ。駅前だからといって直接集客につながるわけではないのだなと改めて実感しました。
 

 
 今回のテーマは「ローカル起業を成功させる心構え」だったのですが、結局ローカルだから特別ということはなく、どこで起業するとしても心構えは同じくらい必要なのかもしれません。例えばお店を続けていけるのか、資金繰りが上手くできるのか、自分のビジョンを達成できるのか…。起業をすることはとても勇気がいることだと思います。しかしこれまでに講師の方がお話してくださったことを参考に、受講者の方の悩みや不安の解消、ビジネスを成功させる術になっていれば嬉しいです。
 
 
2019年度の『みんなのビジネススクール』は多くの方にご参加いただき無事終了いたしました。参加者の方がこれからどんな事業をスタートされるか、楽しみです!
小田原箱根商工会議所、起業家・創業支援センターでは創業に関するご相談を受け付けております。ご予約のうえどうぞお気軽にご相談ください。
 

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