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第3新創業市からのお知らせ

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レポート:『ママ起業における仕事・子育て・自分のバランスの取り方』(’19 みんなのビジネススクール番外編)


 
10月28日(日)『みんなのビジネススクール』番外編を開催しました。この日は『ママ企業における仕事・子育て・自分のバランスの取り方』をテーマに、株式会社エリアコンシェル 代表取締役 前島 真弓さんとフリーランスデザイナー 藤森 華子さんをお招きしてお話しいただきました。ビジネススクールではありますが、お堅い講義っぽさはなくにぎやかな会になりました。特に盛り上がりを見せた質問コーナーでは、これから何か行動を起こしたいと考えている受講者の方たちの真剣さが伝わってきました。(レポート:第3新創業市 学生インターン 杉山華菜子)
 

 
《 フリーランスデザイナー 藤森 華子さん 》
 美術大学の油画科において現代美術を学んだのち、映像・メディアアートの学科に進学。卒業後、制作会社、広告代理店にて主にflash制作、ゲームアプリやウェブサイトのデザインを行う。妊娠を機に会社員として在宅勤務になるが様々な理由によりフリーランスに転身。
 
 見やすいパワーポイント、丁寧な説明が印象的でした。仕事の経歴からフリーランスになるまでのエピソード、1日の過ごし方などリアルなお話を聞かせていただきました。
 
会社員時代の在宅勤務について
 在宅勤務はママにとっては条件の良い働き方に思えますが、家事・育児から仕事への切り替えが難しいという部分も。また直接顔を見てコミュニケーションを取れないため会社の人との信頼関係が築けないなど、業務に支障が出てしまったそうです。子どもの体調不良などで急な休みを取るのが心苦しいこともあり、上司に相談して固定給ではなく案件ごとにお給料が発生するように契約し直しました。そのため定期的に仕事がもらえるわけではなくなってしまい、月によっては独身時代のお給料の半分になってしまったこともあるとおっしゃっていました。
 
会社を辞めフリーランスになってから
 会社員時代から在宅勤務と平行して、副業でフリーランスの仕事をしていました。しかし副業が軌道に乗ってきたことをきっかけに、それ一本で仕事をすることに決めたそうです。その際、在宅勤務のエピソードをメリットデメリットと共にお話しくださいました。
▼メリット
・通勤時間がない
・子どもとの時間がつくれる…運動会やPTAなど色々なイベントに積極的に参加している
・自分の名前が価値になる…作ったものが良ければ同時に評価になる 
▼デメリット
・全て自己責任…会社のように代わりがいない   
・対外的な信用を得づらい…内職レベルに思われがち。ママ友にパートを勧められたことも…
・仕事量と配分の割合が難しい…徹夜をすることもある
 
藤森さんへの質問
Q.どのようにしてモチベーションを上げていますか?
 A.Twitterを利用しウェブデザイナー仲間と繋がって、チャットで会話をして情報交換をすること。
 
Q.産休を経てまた働き始めることに不安があるのですが…
 A.フリーランスで活躍しているママさんたちのなかには、特別な技術・アイディア・学歴がなくても圧倒的な実行力がある方が多い。実行する量が大事。
 

 
 様々な働き方が増えていく中で実際に在宅勤務をしている方は少なく、良いことばかりではないそうですが藤森さんはやってよかったとおっしゃっていました。向き不向きがあるともおっしゃっていましたが、興味がある方はまず試してみるのもいいのではないでしょうか。私はある程度縛りがないと仕事ができない自信があるので、きっと監視用のロボットが必要になります…。また、作業量=収入という現状を変えたいため、今後の展望として様々なことにチャレンジしたいと語ってくださいました。やりたいことが色々あるってすごいことで、自分のやりたいこととは…?と考えるきっかけになりました
 
 

 
《 株式会社 エリアコンシェル 前島 真弓さん 》
大学卒業後ITベンチャー企業に就職し妊娠を機に産休。復帰後モデルケースとして会社初の在宅勤務になる。その後リクルート・じゃらんへ転職をし、プロジェクト終了のタイミングで退職。大きな組織ではできない仕事をしたいという考えから起業へ。
 
 ご自身の経歴と共に会社員時代のエピソードや、育児のことなどをお話していただきました。前向きな考えから出される名言が印象的でなるほどと感じることが多くありました。
 
なぜ株式会社を立ち上げたのか
市役所などの行政や商工会議所などは個人事業主には業務を依頼できないという決まりがあることが多いため、株式会社として起業したそうです。しかし様々な人と仕事ができる分、法人税や社会保険など個人事業主にはない出費もあり、税金のために働いているんじゃないかと思うときもあるとおっしゃっていました。前島さんは経理関係の作業が苦手なため税理士の方にお任せしているそうです。不得意なことでも人に頼めることがあれば任せてしまうのも良い方法ですね。
 
前島さん流仕事術
●スケジュールを詰め込まない…優先順位を考えて作業を進めていくことで急な相談にも対応できるそうです。
●自分が何かしてあげられそうな人と付き合っていく…誰かに貢献することで自分の成長につなげていくそうです。
 
前島さんへの質問
Q.自信をつけるにはどうしたらいいのでしょうか
A.まずは人と比べないこと。悩んでもゴールは一緒なので悩みを繰り返すたび無駄な時間って気づく。人生で起きたことはネタになる。
 
Q.人脈をつくるためにしたことはありますか?
A.今取り組んでいる仕事を大切にしていけばそれが顔になるので、交流会などには参加していない。
 
 
 女性の仕事と育児の両立は難しいと思うのですが、前島さんはそれを見事に両立されている方で女性は母親になると強くなっていくのかなと感じました。質問コーナーの際に仰っていた『人生で起きたことはネタになる』という言葉に確かに!自分もそうしている…と気付きました。良いことも悪いことも経験としてはいいのかもしれないですね。なるべく悪いことは起きて欲しくないですけど…。他にも、悩んでもゴールは一緒で繰り返すだけ時間の無駄というアドバイスをされていて、自分も悩む前に行動することを心がけようと思いました。
 
 
 今回の講座で実感したのは、女性がママになっても仕事をしていくのは簡単なことではないということ。企業で働く、独立する、在宅勤務する、パートとして働く…さまざまな働き方があるなかでどれが一番良い選択で自分に合っているのかなんて、その道を進んでみないとわからないものだなとも思いました。そんななかで自分に合った方法を見つけ、バリバリ働いているおふたりの前向きな考え方や仕事の工夫からは大きな刺激を受けました!参加者の方も明るい表情で帰られる方ばかりでした。
 
 
2019年の「みんなのビジネススクール」はまだまだ続きます。
単発での受講ももちろんOK!受講料は1回2,000円です。
 
●11月14日(木)19:00-21:00 「10年間自転車を漕ぎ続ける技術。諦めないメンタル」
  講師:浅沼宇雄さん(湯河原十二庵 代表)&山本加世さん(NPO法人ママズハグ 代表理事)
 
●11月23日(土)14:00-16:00 「組織3.0 個人と会社の間にある新しい組織のかたち」
  講師:吉里裕也さん(R不動産株式会社 代表取締役)
 
●11月30日(土)14:00-16:00 「ローカル起業を成功させる心構え」
  講師:小野裕之さん(greenz.jp ビジネスアドバイザー)&山居 是文さん(株式会社旧三福不動産 共同代表)
 
詳細&お申込みはこちらからどうぞ!

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