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レポート:『ファンを巻き込むマーケティング』講師:江藤美帆さん(みんなのビジネススクール第4回)
「みんなのビジネススクール」第4回が11月28日(水)開催されました!この日のテーマは『ファンを巻き込むマーケティング』。講師は、Jリーグ「栃木SC」マーケティング戦略部長の江藤美帆さんです。主にSNSを活用したソーシャルメディアマーケティングについてお話いただきました。Twitterのフォロワーが39,000人を超える江藤さんご自身が実践してきたこと、今まさにしていることを聞けるとあって、“えとみほ”ファンや、自社の公式アカウントの運用をしているという方もたくさん参加してくださいました。
現在はJリーグのクラブという場で活躍されている江藤さん。それまでは「外資ITでVRの地図作ったり英国企業の日本代表やったりライターやったり主婦やったりしてました」(Twitterプロフィール欄より)と様々なフィールドにいらっしゃいました。そのなかでも一貫してやってきたのがマーケティングです。そんな江藤さんの得意なマーケティングは「低予算」かつ「インターネット活用」でF2転換すること。F2転換とは、1回来てくれたお客さまにもう1度(以上)来てもらうことです。お客さまを単なる“消費者”のままにさせておかずに、もっと距離の近い“ファン”になってもらうための具体的なワザをたくさん伝授していただきました!
まだSNSの運用を導入していない企業にとって、「そもそも誰がやるのか」というのは大きな問題。予算があれば外注することもできますが、基本的にはSNSは内製すべし、というのが江藤さんの意見です。
SNSの運用は、拙くてもスキルがなくても、自分たちでやったほうがいいと思います。その理由としては、やっぱり社内の人のほうが自社製品、サービスのいいところや開発の経緯などのストーリーをよく知っていて、語れるんですよね。あとは、自社製品をアピールしたいという熱意、熱量がある。SNSって面白くて、スキルよりも、単純だけど熱量や製品にかける思いが重要なんです。
たしかに、アカウントの向こう側にいる人の本気の息遣いが見えると、ちょっと親しみが湧くってことありますよね。同様に、社外のインフルエンサーに拡散の協力をお願いするときにも、本当にその商品を好きでいてくれる人にお願いすることで熱量を下げずにより遠くまで伝えることができる、というのもうなずけます。
ただ、状況や扱っている商品によっては、やらない、という選択肢も大いにアリ、とも。江藤さんが書かれたこちらの記事が参考になりますので、ご興味ある方はぜひ。▶SNSマーケを「やらない」という判断
お話はさらに具体的な施策がトピックに。ソーシャルメディアの運用において一番大事なことは「インタラクティブ」であること。そこで有効なのが、フォロワーが参加できる「ハッシュタグマーケティング」とフォロワーの声を積極的に拾い集める「ソーシャルリスニング」。ただ告知や宣伝などのPRを垂れ流してしまっているだけのアカウントが多いなかで、このふたつがしっかりできると、フォロワーと企業との距離がぐっと縮まったり、お客さまのリアルな意見をダイレクトに聞いたりすることができます。
この日は、参加者みんなでちょっとしたワークをしてみました。お題は「自社商品、サービスを拡散させるのに最適なハッシュタグを考えてみましょう」。ポイントは、遊び感覚でユーザーが「自発的」に参加してくれること。ユーザーが主役になれること。面白ネタとして投稿できる「#ストロングゼロ文学」、自分の思い出を語れる「#はじめての栃木SC」などは、投稿するのも読むのも楽しいだけでなく、商品自体にも興味を持ってもらえる秀逸な事例です。自分ならどうするかな…と考えてみてください。
江藤さん自身が経験した事例をたくさんお話いただいた今回。メーシャルメディアというオンライン上のツールがテーマでしたが、どのエピソードにもくっきりと見えていたのは、「生身の人間としての関わり」だったように思います。
ただ自分たちがサービスを一方的に提供するのではなくて、「余白」、つまり自分たちがまだ不完全な部分に対してお客さんに助けてもらうような仕組みづくりをしていくことで、さらに強い関係性を生み出すことができる。顧客というよりもパートナーという考え方でビジネスをやっていくということが大事なのかな、と思います。
熱意や思いに新しいツールを組み合わせることで、今までにはない新しいつながりをつくることができる。単に流行っているから、導入は簡単だから、という運用ではなく、その先にいるまだ見ぬパートナーの顔を想像するということがSNS運用の核なのではないでしょうか。
今回の詳しい内容を参加者の方がリアルタイムで実況されたツイートをまとめてくださっています。よくまとまっていて面白いので、こちらも併せてご覧ください。▶えとみほさんセミナー【ファンを巻き込むマーケティング】まとめ
▼江藤美帆さんの情報はこちらで!
Twitter:@etomiho
Instagram:@eto.miho
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みんなのビジネススクールもそろそろ終盤。次回、第5回は12月12日(水)、株式会社恋する豚研究所 代表取締役の飯田大輔さんをお迎えして、『社会の課題解決を事業にすることととマネタイズ』をテーマにしてお話を伺います。
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